自転車の「ながら運転」厳罰化! ドイツにはもっと厳しく複雑な自転車ルールがありました…逆走には要注意です【みどり独乙通信】
日本よりも自転車の取り締まりが厳しい
ドイツ在住の池ノ内みどりさんは、欧州のモータースポーツを取材するために自動車で移動しています。しかし、休息日など自宅周辺の移動では、自転車を使っているそう。日本では自転車や電動キックボードの交通違反などが話題になっていますが、ドイツはどうでしょうか? ミュンヘンの自転車事情を解説します。 【画像】日本と似ているデザインもある!「ドイツの自転車向け標識」を解説とともに見る(13枚)
都市部では自転車移動のほうが便利で快適
ひと雨ごとにすっかり秋が深まり、世界中からとんでもない数の観光客が集まる世界最大のビール祭り、オクトーバーフェストで盛り上がるミュンヘンですが、お酒をほとんど飲まない私には、ほとんど縁のない場所です。この時期になると、街には焼き栗のお店が出て、秋になったなぁと感じます。 日本では自転車や電動スクーターのマナーやルール違反の取り締まり強化についてニュースに上がっていますね。私は自家用車を所有していますが、市内ではほとんど運転することはありません。都市部近辺に住んでいることもあり、街の中を日々自転車で移動しているのです。そこで、ドイツ・ミュンヘン市の「自転車事情」を紹介します。 この街で自転車に乗り始めたころには、見様見真似でルールを把握したつもりで運転していましたが、いわゆる日本流と言いましょうか、好きなように走っていた部分もあります。しかし、そう甘くはなく、ルールに非常に厳しいドイツですから、自転車移動のベテランになるまでは、痛い経験を何度も重ねてきました。 自転車や電動キックボードのルールは基本的に自動車と同じで右側通行になりますが、自転車だけに適用されるルールもありますので、それに注意しながら走行をしなければなりません。ミュンヘン市内にはたいがいの歩道の脇に自転車道が整備されており、そこを通る必要があります。しかし、自転車道がない道路は車道の右端を走行します。 日本でも地域によっては小学校などの交通安全教室で習った覚えがあるかもしれませんが、ドイツの場合ですと自転車で車道を走り、左折をする際には左手で手信号を出します。少しだけ逆走したら目的には近いのに! という場合ついついやってしまいがちですが、それもNGです。代表的な自転車用の道路標識をいくつか写真を撮ってきました。ドイツへ観光で来た際、自転車や電動キックボードをレンタルする方もいるかと思いますが、道路標識や信号をよく確認してから走行しましょう。
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