「ストーブ」と「ヒーター」灯油代のコスパはどちらがよい?
現在、暖房器具には多くの種類があり、使用する燃料などもさまざまです。これだけさまざまな種類の暖房器具があると、どれを選べばよいのかと、悩んでしまう方も多いでしょう。 そこで本記事では、数ある暖房器具の中から、ストーブとヒーターをピックアップして、どちらのほうが灯油代が安く済むのかを解説しますので、ぜひ参考にしてください。 ▼「エアコン」の電気代と、灯油ストーブの「灯油代」は1ヶ月でいくらかかる? それぞれの費用を試算
ストーブとヒーターの違いは?
ストーブとヒーターは混同されがちですが、部屋を暖める方法が異なります。 ストーブは、燃料を燃やした熱で直接的に暖めるという仕組みです。例えば石油ストーブであれば、灯油を燃やして炎を出して、その熱で部屋を暖めます。 一方、ヒーターは、温風や放熱で間接的に暖める器具のことを指します。 石油ストーブと同様に灯油を使う石油ファンヒーターは、ストーブとは異なり、送風するためのファンが搭載されている点が特徴です。ファンを回すために電気が必要であり、電源プラグが付いている点も違いといえるでしょう。
ストーブとヒーターの灯油代を比較する方法は?
ストーブとヒーターの灯油代を比較する際には「燃料消費量」を確認します。 ストーブやヒーターにおける燃料消費量とは、1時間あたりの灯油の消費量で、単位は「リットルアワー(L/h)」で表されることが多いようです。 例えば、燃料消費量が0.3リットルアワーのヒーターであれば、1時間に0.3リットルの灯油が消費されるということです。この数値が小さければ小さいほど、灯油代のコスパがよいといえるでしょう。
ストーブとヒーターの灯油代はどちらがコスパがよい?
ストーブとヒーターの燃料消費量は、対応する畳数によって大きく異なります。そのため今回は、ストーブとヒーターをともに10畳用に合わせて、燃料消費量を比較していきます。 今回調査したストーブとヒーターのそれぞれの燃料消費量は、おおよそ表1のとおりです。 表1
※筆者作成 ストーブに関しては最大燃料消費量のみが記載されているケースがほとんどですが、一般的には火力調節ができるため、実際にはヒーターと同様火力の強さによって燃料消費量には幅があります。 最小燃料消費量の場合については、ストーブのほうがかなり高く、弱火での使用ではコスパが悪いことが分かります。最大燃料消費量で比較すると、ストーブのほうが若干低いものの、それほど大きくは変わらないという結果が得られました。 ちなみに、経済産業省資源エネルギー庁の「石油製品価格調査」によると、2月5日時点の灯油の価格は116.7円/リットルとのことです。そのため、ストーブ・ヒーターをそれぞれ1時間使用した場合の灯油代は、表2のとおりです。 表2