【春季神奈川県大会】横浜が慶應義塾を圧倒!ドラフト候補たちが投打に活躍!
<神奈川県高校野球春季大会:横浜9-4慶應義塾>◇27日◇第1試合◇サーティーフォー保土ケ谷球場 【トーナメント表】神奈川県高校野球春季大会 結果一覧 横浜vs慶應義塾の注目の一戦は、横浜が9対4で制した。横浜はこの冬から打者陣が大きく成長しており、スコア以上に力の差を感じた試合だった。 1回表、1番阿部 葉太外野手(2年)は、慶應義塾の先発・小宅 雅己投手(3年)が投じた初球のストレートを打って、右中間を破る二塁打。二死二塁となったが、4番椎木 卿五捕手(3年)が高めに浮いた変化球を打って先制2ラン。椎木はこれで高校通算12本塁打目。昨春の県大会3回戦の桐光学園戦でも2本塁打を放っており、強豪相手になるほど実力を発揮できる椎木の勝負強さは恐るべきものがある。 1番阿部は6打席目にライトへ二塁打を放ち、この試合は計5打数2安打の活躍。凡退となった打席でも鋭い打球を飛ばしている。隙のない構えは相手投手からすれば恐怖感があり、スイング軌道に無駄がない。軽快なベースランニング、守備範囲の広さが光るセンター守備と走攻守三拍子揃ったセンターだ。来年のドラフト候補としても十分に期待できるパフォーマンスだった。打線は計13安打。どの打者もスイングが鋭く、新基準バットになっても関係なく強打を発揮していた。 投げては奥村 頼人投手(2年)が7回途中まで投げて1失点の好投。うまく脱力が効いた投球フォームからキレの良い直球、チェンジアップを駆使して慶應義塾打線を抑えた。体つきも昨秋と比べるとがっしりしており、成長が感じられる。打者としても計3安打。スイングは鋭く、コンタクト力も高い。以前は降板すれば、そのまま交代だったが、7回にマウンドを降りても、ライトに回った。投打ともに頼れる存在になりつつある。 9回一死から織田 翔希投手(1年)が登板し、角度と伸びを兼ね備えた速球で二者連続三振。そのストレートは高校1年生離れしており、今後が楽しみな逸材だ。 全学年が持ち味をみせた横浜。準決勝では昨秋に続き東海大相模と対戦。どちらも成長を魅せており、再び死闘が期待できそうだ。