OSK日本歌劇団・楊琳&舞美りら退団公演開幕 楊「皆さんの心でようやく完成した」笑顔
OSK日本歌劇団のトップスター・楊琳(やん・りん)と娘役トップスターの一人・舞美(まいみ)りらのサヨナラ公演「レビュー 春のおどり」が6日、大阪・道頓堀の大阪松竹座で開幕した(14日まで)。 和洋2本立てのレビューで、和物「春楊桜錦絵(ヤナギニハナ ハルノニシキエ)」(構成・演出、山村友五郎)では「やりたくてしようがなかった」(舞美)という「深川マンボ」ほか、日本のご当地ダンスなどを披露した。 一方、洋物「BAILA BAILA BAILA」(構成・演出、荻田浩一)では、OSKの前身がモデルで話題になったNHK朝ドラ「ブギウギ」のコーナーも。劇中ではトップだった人気男役・翼和希も番組序盤で着た黒い羽根の衣装で登場した。 2007年入団の楊は、OSKの象徴の花でもある“桜”が遅咲きだった18年目となる春の開幕に、前日(5日)の通し稽古後は「よくぞ待ってくれました。私たちも舞台上で満開にしなければ!」と意気込んでいた。初日の幕が上がった瞬間「待ってました!」の大向こうがかかり、出演者の笑顔も満開に。最後のあいさつでは「皆さんの心をもらうことができ、ようやく『春のおどり』が完成しました。本当にありがとうございます」とほほ笑んだ。千咲(ちさき)えみとダブル娘役トップで、ダンス巧者の舞美は「やはりOSKの強みはダンス。和物にも力を入れてほしい」と将来を託した。 大阪公演後は、公演名を変えて「レビュー in Kyoto」(京都・南座、7月13~21日)、「レビュー 夏のおどり」(東京・新橋演舞場、8月7~11日)が上演され、2人は退団する。
報知新聞社