元ハースのシュタイナー、前作好評につき著書の第二弾を制作中。チーム代表解任の裏話は盛り込まれるのか?「内容がちょっと変わるかもな!」
先日ハースのチーム代表を解任されたギュンター・シュタイナーは、好評を博した著書『SURVIVING TO DRIVE』に次ぐ2作目の書籍の出版に向けて制作を進めていることを明かした。 【ギャラリー】イタリア・ファエンツァよりF1愛を込めて……ミナルディ、トロロッソ、アルファタウリが送り出した全マシン シュタイナーにとって自身初となった著書『SURVIVING TO DRIVE』は、かつてデイモン・ヒルやジョニー・ハーバートも担当したゴーストライターのジェームス・ホッグの協力を仰ぎ、2023年4月に発売された。この本は2022年シーズンのハースの内情について綴られており、シュタイナーの初期のキャリアについても触れられている。 同書は15万部を売り上げ、12の言語で出版されるというヒットを記録。イギリスでは3月にペーパーバック版(日本で言う文庫本)が発売される予定となっている。 そして今回新たに2作目の制作が明らかになったわけだが、シュタイナーは先日ハースのオーナーであるジーン・ハースからチームを追われたばかり。しかし彼とホッグはその時点で執筆作業に取り掛かっていたという。 「我々は今、2冊目の本を作っているところだ」 シュタイナーはmotorsport.comに対してそう語った。 「それは以前から計画されていたことだ。当然、今からストーリーが若干変わる可能性があるな!」 シュタイナーは処女作の発売時からこのプロジェクトに乗り気であり、書店でのサイン会も実施してファンと交流していた。 「全くの新しい経験だった。私はこの(出版)業界に触れたことがなかったので、そこがどういう構造になっているのか、どういうことが行なわれているのかなど大いに勉強になった」とシュタイナーは話す。 「ライターとも実に楽しく作業をすることができた。彼はクールで、我々はとても良い時間を過ごした。彼としても『こうしなきゃいけない』というプレッシャーがなかったので、私と話すのはいつも楽しいと言ってくれていた」 ただその一方でシュタイナーは、書籍を出版したりNetflixのドキュメンタリー番組に出演したりすることで、ハースF1での本業に支障が出ることはなかったと語る。 「(本業に)支障が出るかどうかについては、皆大袈裟に考えすぎだ」 「日々の仕事の妨げになるようなものはそれほど多くない。もちろんレースウィークにはたくさんの仕事があるのは確かだ。しかし、(レースのない)週末に20社もスポンサーに挨拶回りをすることなんてない。多くて3社だ」 「本を書くということに関しても、支障になることはなかった。もちろん、書くのはゴーストライターがやってくれているがね」 「今はもっと時間があるが、それでも週に2回、30分のセッションをする程度だ。火曜日と金曜日に1回ずつだ。それだけで、あとは彼がやってくれる」 「彼と話すといっても、何日も話すというわけじゃない。何日もかけて(ゴーストライターと)話す人もいると言うが、私の場合はそうではない」 「それらが大きな要因だとは思わない。チームにとっては、むしろ多くのスポンサーを得たことでメリットがあったと思う」
Adam Cooper