「さすが最上階」「総合商社のエリートは違う」ママ友たちが繰り広げる《マウント合戦》に震撼...「タワマン階層格差」の恐るべき実態
「うちとは別世界」
恵の夫は総合商社に勤めるエリートで、NYに駐在していたこともあり恵はその時代に料理のレッスンに通っていたのだという。 同じマンションの住人でありながら、恵が別世界の人間のように感じられて、舞は圧倒される。 本作では、恵本人が自ら自慢話をするのではなく、周囲のママ友たちがチヤホヤして、本人はまんざらでもない、といったあたりがやけにリアルだ。 原案を務めた窓際三等兵さんはこうも語る。 「もちろん、通常は『高層階ほどすごい』といった気持ちは内心に留めておく程度で、ここまで露骨なものは少ないとは思います。それに、親族の地位や家柄といったことについては、歴史のある地域に比べ、むしろそういったしがらみを気にする人は少ない方だと思いますよ」(窓際三等兵さん) 今や一般人にはすっかり手の届かなくなった「タワマン」の内情を窺い知ることはできないが、いわゆる高級住宅地とは全く異なる、独自の価値観やコミュニティが醸成されているようだ。
週刊現代(講談社)