不記載「爆弾発言」と女性問題の宮沢博行氏落選「私の不徳のいたすところ」衆院選
「支援者のみなさまには感謝しかありません」。衆院選静岡3区に無所属で立候補した元職の宮沢博行氏(49)は落選確実となり、支援者たちに対して敗戦の弁を述べた。4月に妻ではない女性と金銭的な援助を伴う同居生活を送っていたなどと週刊誌に報じられ、自民党を離党して議員辞職。「みそぎが済んだのではなく、この戦いがみそぎだと思っている」として今回の選挙に臨んだが、及ばなかった。 宮沢氏は議員辞職前、自民の派閥パーティー収入不記載事件を巡って「安倍派を介錯する」と派閥解消論を唱え、「多くの仲間は身の潔白を証明したいと思っているが、派閥からしゃべるなと言われている」などと批判。その後、女性問題が報じられた。 選挙では「まずは私が一から変わることでこのふるさとを変え政治を変え未来を変えていく」などと訴えてきたが、立憲民主党の前職、小山展弘氏(48)の当選が確実になった。 宮沢氏は静岡県磐田市の選挙事務所に午後8時半ごろに現れ、支援者に「(不記載事件に関する)爆弾発言やその後の不祥事などもあったが、なんとか立候補にこぎつけることができた。多くの方に応援していただいたが、今回の結果は私の不徳のいたすところです。申し訳ありませんでした」と謝罪した。(青山博美)