「河内家菊水丸ダイナミック盆踊りツアー2024出陣式」で来年の大阪・関西万博への出演オファーを受けた河内家菊水丸（左）と大阪府・吉村洋文知事　（C）吉本興業

　伝統河内音頭継承者・河内家菊水丸（61）が30日、大阪市内で「河内家菊水丸　ダイナミック盆踊りツアー2024　出陣式～大阪・関西万博『いのち輝く未来社会音頭』発表1年前　スペシャルパーティー」を開催。毎夏恒例の出陣式を前にゲストの大阪府・吉村洋文知事（49）から「来年の万博で菊水丸さんにぜひ河内音頭を歌っていただきたい。正式にオファーします」とラブコールを受け、「55年思ってきた夢が叶うことになりました。光栄です。スケジュールを空けて待ってます」と感激の面持ちだった。 　菊水丸が7歳だった70年に大阪万博が開催され、会場を何度も訪れた。お祭り広場で開催された「盆踊り大会」を見学した際、ソーラン節や花笠音頭、阿波おどりなど全国各地の民謡が披露される中河内音頭だけがなかったことで、大きな衝撃を受けたという苦い思い出がある。17歳で河内音頭取りとしてプロデビューし、「いつかは万博で盆踊りを」と自身の大目標にした。 　豪州ブリスベン国際レジャー博覧会（88年）の日本政府館で公演が実現。名古屋での愛・地球博（05年）では「大阪の日」盆踊り大会へ出演。上海万博（10年）でも「大阪の日」の盆踊り大会に出演したが、常に何か物足りなさを感じていた。 　昨年8月に菊水丸と吉村知事の2人が本紙YouTubeチャンネルでスペシャル対談。その際に話題に挙がったとおり、この日正式に菊水丸は吉村知事から来年8月に万博会場で地元・大阪で菊水丸が音頭を取っての大盆踊り大会開催のオファーを受けた。 　55年越しの自身の夢、河内音頭界の念願が叶うことになる菊水丸は「いのち輝く未来社会デザイン音頭」を1年かけて制作する予定だ。自身が甲状腺ガンを克服したこともあり「来年の万博に元気でいることが第一条件。再発、転移しないようにこれまで通り節制して（当日を）待ちたい」と8月のXデーに万全の態勢で臨む構えだ。 　6月22日に兵庫・姫路でひと足早くスタートした盆踊りの全国ツアー。「今年は70カ所ぐらい回ります。来年はコロナ前100カ所が目標。ホントのお盆である（来年の）8月15日にやらせていただければ」と目を細めていた。