朝倉海「大晦日に勝ててない。泥臭くなってもどんな僅差になっても勝ち切りたい」【RIZIN.45】
バンタム級タイトルマッチで王者フアン・アーチュレッタに挑戦
「RIZIN.45」(12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)に出場する朝倉海(JAPAN TOP TEAM)が12月20日、都内にある所属ジムで公開練習を行った。 朝倉はバンタム級タイトルマッチで王者フアン・アーチュレッタ(アメリカ/THE TREIGNING LAB, HB ULTIMATE & GRACIE BARRA)に挑戦する。 この日は1分間のミット打ちの後に会見を行った。 朝倉は今年4月に約1年4カ月ぶりの復帰戦で元谷友貴(アメリカン・トップチーム)にKO勝ちを収め、7月にタイトルをかけてアーチュレッタと対戦の予定だったが、練習中に左膝内側側副靭帯損傷のケガを負い、全治6週間の診断を受けドクターストップがかかり欠場。アーチュレッタは代打出場の扇久保博正を破り王座を獲得した。
朝倉は今回のテーマとして「今回はもちろん試合の見せ方にもこだわるが、僕自身、大晦日に勝ててないということもあるので、何が何でも勝つ。KOを目指しますが、泥臭くなってもどんな僅差になっても勝ち切りたい」と「勝利」を掲げた。 コンディションについては「100%大丈夫。違和感は全くない。今回はアーチュレッタ対策の練習をずっとしてきた。彼の動きに対しての対応をしてきた」と問題なしのよう。試合については「一番の理想は自分のやりたい時間を増やすことですが、相手の得意なところに持ち込ませても、僕が一発で仕留め切れる自信がある。自分のやりたいようにやる。KOを狙っていきますが、結果、判定になるかもしれない。それは分からない。僕の中でこれなら倒せるというものが何個かあって、それが当たれば倒れる。それを防がれたら判定になるかもしれないが、それでも勝ち切れる練習はしている」とどんな展開になっても勝利を勝ち取る気概を見せた。
また先日、対アーチュレッタ対策としてアメリカから呼び寄せたヴィンス・モラレス(アメリカ/JAPAN TOP TEAM & Syndicate MMA)が急きょ大晦日大会に参戦し、元谷友貴(アメリカン・トップチーム)と対戦することが発表されたのだが、モラレスについては「ベラトールで2連勝して、UFCに行って8戦戦っている。その後に別の団体で3連勝中。すごくいろいろな経験をしている選手。打撃も寝技もレスリングもできるオールラウンダーの選手。僕がラスベガスに2回行ったんですが、その時に毎日練習していて、その強さも知っている。レスリング力や打撃力でアーチュレッタに近いものがあるので、練習相手に来てくれないかとお願いしてきてもらった」と説明。
この日、一緒に公開練習を行ったモラレスは急きょの参戦ではあるが「日本の空気のせいかどうかは分からないがものすごく調子がいい(笑)」と笑顔を見せた。元谷については「元谷は打撃が嫌ですよね。だから俺が打撃をいっぱい出す。それだけ。打撃を出して相手を倒してサブミッションで極める」と勝利宣言。そして「勝って来年もRIZINで試合をしたい」と継続参戦を希望。階級が同じことから朝倉がアーチュレッタを破り王座を獲得すればいずれ対戦の可能性もあるのだが、モラレスは「オー、イエス!(笑)」とやる気満々。朝倉も「お互いに勝っていけば実現するかもしれない。その時は思い切り戦いたい」と語った。