陸自訓練場の整備断念へ 防衛省、沖縄県うるま市で
防衛省は沖縄県うるま市のゴルフ場跡地に陸上自衛隊の訓練場を新設する計画について、地元の理解を得るのは難しいとして整備を断念する方針を固めた。用地取得も見送り、同県内の別の場所で訓練場を確保する方向だ。複数の政府関係者が11日、明らかにした。 計画を巡っては、ゴルフ場跡地が住宅地に隣接していることなどから、2月に開かれた住民説明会で「生活環境が脅かされる」と不安の声が相次いだ。玉城デニー知事やうるま市の中村正人市長のほか、政権与党の自民党沖縄県連も白紙撤回を求めていた。 防衛省幹部は「計画は諦めざるを得ない」と述べた。