就任会見でポーズをとる阪神の藤川球児監督＝15日、大阪市内（甘利慈撮影）

阪神は15日、大阪市内のホテルで、来季から指揮を取ることが決まった藤川球児監督（44）の就任会見を開いた。藤川監督は受諾した理由を「自然の流れ」とし、「当然、勝ちにいきます」と抱負を語った。背番号は現役時代と同じ「22」に決まった。 【別カットをみる】藤川球児新監督、背番号は「22」で前任者との縁強調「阪神タイガースは岡田監督といっても過言ではない」 阪神カラーの黄色のネクタイを身に着け、堂々と自身の思いを語った藤川監督。来季は球団90周年の顔となる。理想のリーダー像については「岡田監督です」と強調し、「やっぱり普通にやったらいい、これに尽きるかなと。これがリーダーの仕事かなと思う」と述べた。 投手出身で阪神の監督を務めるのは、2002～03年の星野仙一監督以来。生え抜き投手では、1988～89年の村山実監督以来となる。同席した杉山健博オーナーは「藤川さんであれば、必ずリーグ優勝に導いてくださる」と要請した理由を述べた。 藤川監督はドラフト1位で1999年、高知商高から阪神入団。2005年、当時の岡田監督の下で、ジェフ・ウィリアムス、久保田智之両投手と「JFK」の一角としてリーグ優勝に貢献し、「火の玉ストレート」は代名詞となった。 中継ぎと抑えで計4度タイトルを獲得。米大リーグにも挑戦し、日米通算245セーブ、164ホールドをマーク。2020年に現役引退後は、評論家として活動しながら、外国人調査などにも携わった。