【オーストラリア】シドニーの一戸建て価格、40%の郊外で下落
オーストラリアの調査会社コアロジックの最新のデータによると、10月までの3カ月間でシドニーの約40%の郊外(サバーブ)で一戸建て住宅の価格が下落した。価格が下落した地域の数は、昨年同期の46地域から225地域となり、約5倍に増加した。オーストラリアン・ファイナンシャル・レビュー(AFR)が13日に報じた。 コアロジックの調査ディレクターのロウレス氏は、「借り入れ能力の低下や住宅の購入条件の厳しさから、住宅市場の低迷が広範囲に及んでいる」と指摘し、「シドニーでは今後数カ月でさらに多くの地域で住宅価格が下落するだろう」と述べた。 シドニーのインナーウェストにあるロッドポイント、アボッツフォード、バルメイン・イーストの住宅価格は、前期比で少なくとも7%下落、または22万1,797豪ドル(約2,240万円)から32万5,846豪ドル相当の下落を記録した。また、高級住宅市場においては、需要減少の影響でわずか3カ月で最大32万6,000豪ドルという大幅な下落が見られた。 同様に、メルボルンでも約75%の郊外地域で住宅価値が下がっている。これは、昨年同期比で約6倍の増加だ。 調査会社SQMのリサーチディレクターのクリストファー氏によると、住宅ローンの債務不履行率が上昇しており、メルボルンでは、ローン返済に迫られて売却された一戸建て住宅の数は過去1年間で28.4%増加した。