佐々木麟太郎、豪快米デビュー 本塁打含む2安打3打点! 監督も「魔法のよう」NPB、MLBスカウトも釘付け
岩手・花巻東高で高校野球通算140本塁打を放ち、米スタンフォード大に進学した佐々木麟太郎内野手(19)が、米デビュー戦で本塁打含む2安打3打点の活躍。日米ドラフト両にらみのスラッガーの動向が俄然注目を集めている。 【写真】2ランホームランを放ちチームメートと喜ぶ佐々木麟太郎 佐々木は11日(日本時間12日)、プロを目指す有力学生選手らが集まる「MLBドラフトリーグ」のトレントン・サンダーの一員として、メリーランド州で行われたフレデリック・キーズ戦に「4番・一塁」で先発。3回に勝ち越し2ラン、6回には右前適時打を放った。 大リーグ公式サイトは「日本の有望株が全米デビュー」と速報。アドニス・スミス監督の「魔法のようだった」「エレクトリック」との称賛コメントを、佐々木の高校時代の経歴とともに掲載した。ABCニュースも「スタンフォードを経由し、米国で自らの野球道を切り拓く」と報じた。 佐々木は昨秋ドラフトを前にプロ志望届を提出しないと表明。指名を検討していたセ・リーグ球団のあるスカウトが「ケガだけが怖かった。もしもうちに入っていたら、どうなっていたか…」と進学を歓迎したように、体力面に不安があり守備や走塁も課題とされた。 本人は米留学中に力をつけて、2026年以降に日米ドラフトで指名されることが目標。高校時点でドラフト1位評価だったパ・リーグ球団のスカウトは、次回のチャンスに向けてネットで配信される動画などで動向のチェックを続けており、「練習動画を見てもズバ抜けている。あれならメジャーもドラフトで指名するでしょう」と太鼓判を押す。高校時代に引き続き米大学野球も金属バットを使うが、木製バットのドラフトリーグでもさっそく結果を出したことで、さらに評価は高まりそうだ。 (塚沢健太郎)