警察官が乗用車に発砲、男が負傷 女性3人に事情聴く 渋谷の住宅街
19日午前6時半すぎ、東京都渋谷区本町2丁目の路上で、30代の警察官が向かってきた乗用車に発砲した。警視庁によると、車には20代の男が乗っており、足を負傷して病院に搬送されたが、意識はあるという。警視庁は車を運転していた自称・田中陸容疑者（21）=渋谷区=を公務執行妨害容疑で現行犯逮捕した。 【写真】警察官が発砲した現場=2024年4月19日午前9時42分、東京都渋谷区、藤田大道撮影 代々木署によると、同署地域課に所属する警察官が「知人同士がけんかしている」と110番通報を受けて自転車で現場に向かった。車両が警察官に向かって走り出し、「止まれ」と指示しても止まらず、警察官が発砲した。発砲は1発で、弾は助手席側の窓ガラスに当たったという。警察官にけがはなかった。 男は車で逃走。約1時間後、警戒中の警察官が、発砲現場から直線距離で約1キロ離れた路上でうずくまっている男を見つけ、現行犯逮捕した。同署は近くにいた女性3人も事情を知っているとみて、署で事情を聴いている。 現場は京王線初台駅から北西に500メートルの住宅街。（遠藤美波、長妻昭明、藤田大道）
朝日新聞社
