家を建てたいのですが、3年前の病気が原因で団信に加入できませんでした。もう住宅ローンを組むのは不可能でしょうか?
団信に入れなかった場合の選択肢は?
団信に入れなかったとしても住宅ローンを諦める必要はありません。団信に入れなかった場合の選択肢として次の4つが考えられます。 (1)告知義務期間が過ぎるのを待つ 一般的に団信の告知義務期間は最長で3年程となっているので、これが過ぎるのを待つことで団信に加入できる確率が高まります。一方で告知期間が過ぎる前に再発や別の病気にかかってしまった場合は告知期間がリセットされてしまうリスクもあります。 (2)引き受け要件を緩和した『「ワイド団信」』を使う 団信には健康上の問題のある方でも加入できるよう引き受け要件を緩和したワイド団信を選べる金融機関もあります。 ワイド団信は加入できる年齢が通常の団信よりも低く設定され、金利も0.3%程度上乗せされますが、がんになっても3年間再発しなければ告知をする必要がなかったり、一般の団信では加入が難しい高血圧症、糖尿病、うつ病等の持病がある場合でも加入できたりすることもあります。 (3)住宅ローンの契約者を配偶者に変える 住宅ローンの契約者を配偶者に変更することで住宅ローンを組むことができますが、配偶者の収入によって借入条件が左右されてしまう点に注意が必要です。 (4)団信が任意のフラット35などを利用し、個別の生命保険で返済リスクに備える 団信加入が任意となっているフラット35などを利用することで住宅ローンを組むことができます。返済リスクについては告知期間が過ぎた後に生命保険を追加加入することでカバーするようにしましょう。
まとめ
団信に入れなかった場合でも住宅ローンを利用する選択肢はあります。契約者の負担が大きくなる場合もあるため、各世帯の状況に合った方法を選ぶようにしましょう。 執筆者:菊原浩司 FPオフィス Conserve&Investment代表
ファイナンシャルフィールド編集部