「仮に今すぐ引退したとしても…」 大谷翔平が「野球殿堂」入りするのはいつか 「特例で早まる可能性も」
「極めて高い社会的ステータス」
10月30日にワールドシリーズを制したドジャース。大谷翔平(30)はアクシデントを乗り越えメジャー7年目で世界一を引き寄せた。そこで気になるのは、少し気が早い話ではあるが、大谷の野球殿堂入りだ。果たしてその時期はいつになるのか――。 【写真を見る】「奇跡の一枚!」 大谷とハイタッチを交わすデコピン ***
メジャーリーガーにとって、米国の「野球殿堂」入りは最高の名誉だという。 野球史研究家で名城大学准教授の鈴村裕輔氏によれば、 「1936年の第1回選出以降、これまでに殿堂入りを果たした選手は273人だけです。日本人に分かりやすく例えれば、大相撲における横綱ぐらい希少な地位。選出されることでお金がもらえるわけではありませんが、極めて高い社会的ステータスを得られるといえるでしょう」
「仮に大谷が今すぐ引退したとしても……」
来年1月にはマリナーズなどでプレーしたイチロー(51)が、日本人として初めて殿堂入りすることが確実視されている。メジャー通算3000本安打を達成したこともあり、2000年代を代表する最も攻撃的で優秀な外野手という評価が定まっているからである。 そこで、いささか気の早い話ではあるが“次は大谷だ”という声も聞こえてくる――。メジャーリーグ評論家の福島良一氏が言う。 「殿堂入りの条件はメジャーリーグで10年以上プレーし、現役引退から少なくとも5年が経過していることです。この2点を満たす候補者を対象に、所定の経験を積んだ野球記者たちが記録やスポーツマンシップなどを踏まえて投票を行い、その得票率によって選出が決まります」 従って、メジャー7年目の大谷は本来、まだ対象外のはず。それでも米国では現在、こんな説が飛び交っているのだという。 「仮に大谷が今すぐ引退したとしても、その5年後に殿堂入りするだろうという見解です。彼はエンゼルス時代に2度のア・リーグMVPを獲得し、ドジャースに移籍した今季もナ・リーグMVPに輝くとみられています。他にも史上初となった『50本塁打―50盗塁』を達成するなど、すでに数々の前人未踏の記録を打ち立ててきた。7年間のプレーだけでも、特例的に殿堂入りの資格があると評されているのです」(同)