ハムの“新二刀流”が狙う19年ぶりの偉業 交流戦の秘密兵器…パ投手の打撃事情
ハムの山崎は日大三高時代に選抜の個人大会通算最多タイとなる13安打を記録
日大三高時代に春の選抜で個人大会通算最多タイとなる13安打を誇る日本ハム・山崎には注目だ。プロ初安打は2015年6月5日の中日戦、第1打席の中前打。同試合は6回途中を2失点でプロ初勝利を挙げた試合でもあった。2021年には甲子園球場でプロ入り初の二塁打を放った。 2022年は6月2日、DeNA戦で7回9奪三振1失点&3打数1安打の活躍で勝利に導くと、翌日の広島戦になんと田嶋大樹投手の代打で登場した(結果は二飛)。ちなみに山崎は、この年の日本シリーズでも投打で躍動。2試合に登板し9イニング無失点で1勝を挙げ、打撃でも3打数1安打1打点1犠打と持ち味を存分に発揮し、優秀選手に選出された。昨年は6月16日のヤクルト戦で中前適時打を放ちプロ初打点。7回にも左前打を放った。3打数2安打1打点&7回1失点の好投でチームに勝利をもたらした。 19年前の2005年、交流戦初代MVPである小林宏之(ロッテ)は5勝0敗、そして10打数3安打(二塁打3)3打点の大活躍だった。今季の山崎はここまで2完投するなど5勝1敗と背番号「18」にふさわしい投げっぷり。さらに、これまで見せてきた打撃への意欲と結果を考えると、投打で圧倒的な成績を残して交流戦MVPを獲得……ということもありそうだ。
「パ・リーグ インサイト」菊地綾子