「壊されたものや命は返ってこない」福岡の長谷部監督が考えるチャリティマッチの意義「少しでも役割を果たせたら」
国立競技場で対戦し、2-2のドロー
アピスパ福岡は12月18日、国立競技場で開催されたウクライナ復興支援チャリティマッチでシャフタール・ドネツクと対戦。2-2のドローに終わった。 【画像】カタカナ表記!シャフタール“日本仕様”ユニ 福岡を率いる長谷部茂利監督は「この試合を迎えるにあたって、戦争のこと、復興支援、身近には感じられていないなかで、どうにか役に立ちたいという想いで選手、スタッフとともにゲームに臨みました」と話す。 対戦したシャフタールは国内リーグでは14度の優勝を誇り、今季のチャンピオンズリーグではグループステージで敗退したものの、バルセロナを1-0で破ったウクライナの強豪クラブ。指揮官は「試合が始まってみれば、やはりシャフタールは速いし上手い」と振り返った。 「相手は長時間の移動で少し疲れていて、100パーセントではできていなかったのではないかと前後半含めて感じていました。実力で言うと、おそらく0-5ぐらいの差がありますが、自分たちとしては見どころも少し作れたかなと思います」 また、今回のチャリティマッチの意義について訊かれると、こう述べている。 「それぞれの心の持ちようや姿勢、自分が何かの役に立ちたいという気持ちが大事。個人だけでは、私もそうですがなかなか何も成しえない。皆さんの協力が合って、アビスパ福岡が東京に来て、この地を借りて何かを発信できたのではないかと思います。壊されたものや命は返ってこないですが、少しでも役割を果たせたらという想いだけです」 今回のチャリティマッチの売上から経費を引いた利益の全額が、ウクライナの復興支援のために寄付される。福岡はそんな有意義な試合で今季を締めくくった。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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