（左から）萩原健太郎監督、藤ヶ谷太輔、奈緒

　アイドルグループ「Ｋｉｓ―Ｍｙ―Ｆｔ２」の藤ヶ谷太輔（３７）と女優の奈緒（２９）が２８日、東京都内で行われたＷ主演映画「傲慢と善良」（萩原健太郎監督）の公開記念舞台あいさつに出席した。 　作家・辻村深月さんのベストセラー小説を映画化した同作。藤ヶ谷が演じる架はマッチングアプリで出会った真実（奈緒）と婚約するも、真実が突然失踪。両親、友人、同僚、過去の恋人を訪ね居場所を捜すうちに、架は知りたくなかった彼女の過去とうそを知り、最後に２人は一生に一度の選択にたどり着く。 　待望の公開から一夜明けて奈緒は、「早くこの作品が皆さんの元に届いてほしいってずっと願いながら、やっと公開日を迎えられたので、本当に幸せな一日でした」と目を輝かせ、藤ヶ谷も「うれしい気持ちでいっぱいですし、自分の宝物を皆さんにお渡しするよう」と声を弾ませて心境を表現。昨晩は反応を待ちきれず自身も映画館で鑑賞したそうで「本当に広く愛される映画になったらいいなと、改めて強く思いました！」と笑顔を見せた。 　イベントでは作品のタイトルにちなみ「マッチングアプリの登録写真やＳＮＳにアップする写真を加工することは傲慢か、善良か」というテーマでトークが展開。藤ヶ谷は「顔とかをキューと（小さく）しておいて、実際に会ったらドンってなっているよりも、むしろ逆に大きくしておいた方がよくない？」と客席に問いかけるも、萩原監督からは「それだとそもそも会ってもらえる確率が下がる」とツッコミ。 　「大前提として傲慢と善良は混在するから、視点を変えると傲慢だったり善良だったりするっていうのを考えられるのがすごい面白いところ」と分析した奈緒が、「相手によく見られたいとか良い印象を持ってほしいというのは、嫌な気持ちにさせたくないという善良な心ですよね」と自分をよく見せたい姿勢に共感を語る一方で、藤ヶ谷は「最初にすごくきれいにしていたら、長くなると『出会った頃はきれいにしてたのに…』ってたぶん言うでしょ？」とこぼし、「加点式にしていかないとね、うまくいかないですよ」と会場の笑いを誘っていた。