4月から新卒社会人になりましたが、「親の古い保険証」で病院に行っても大丈夫ですか?「新しい保険証」が手元にないのですが、病院に行くことになりました…
保険証が届く前の受診も全額負担は一時的
保険証が届く前に受診してしまうと医療費の請求が高額となるため、病院に行くことをためらう人もいるかもしれません。 しかし保険証がなくても、今回のように手続き中など健康保険が認める場合であれば、後日手続きをすれば本来なら医療保険が負担してくれる分の返金を受けられます。 ただし返金には病院や薬局でもらった領収証が必要な場合がほとんどなので、受け取り忘れや紛失に注意しましょう。
立て替えが難しい場合は「健康保険被保険者資格証明書」の発行を依頼
保険証がない状態で医療機関にかかると、一時的とはいえ多額の医療費負担が発生します。初任給をもらうまでの期間、引越しなどにより貯金がない人もいるかもしれません。 受診料や薬代の支払いが厳しい人は、「健康保険被保険者資格証明書」の発行を依頼しましょう。保険証に代わって保険に加入していることを証明する書類です。証明書があれば、保険証が届く前でも窓口負担が3割で済みます。
健康保険は正しく使おう
日本では医療費の負担が少ないことが当たり前となっていますが、あくまでも保険証を正しく使ったときに限られます。特に新社会人になるタイミングや転職するタイミングは健康保険証に関するトラブルが起こりがちです。 保険証が届く前でも後日返金を受けられますし、保険証の代わりとなる証明書をもらう手もあります。不正利用することで、自分だけではなく医療機関や保険者にも大きな負担がかかるため、保険証は正しく使いましょう。 出典 厚生労働省 我が国の医療保険について 全国健康保険協会 けんぽ委員だより(令和4年2月号) 全国健康保険協会 愛媛支部 保険証はいつまで有効? 執筆者:浜崎遥翔 2級ファイナンシャル・プランニング技能士
ファイナンシャルフィールド編集部