MUFG、インド最大手銀ノンバンク出資で条件引き上げ検討-関係者
(ブルームバーグ): 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)はインドの民間最大手HDFC銀行グループのノンバンクの少数持ち分取得に向け、条件の引き上げを検討している。事情に詳しい関係者が明らかにした。
両社は約1カ月内に合意に達することを目指していると、関係者が非公開の情報だとして匿名を条件に述べた。
MUFGは17億ドル(約2600億円)程度を投じ、「HDBファイナンシャル・サービス(HDBFS)」の株式20%程度の取得に動いていると、ブルームバーグ・ニュースが12日に報じていた。取得が少数持ち分でしかないことから条件が引き上げられるとしても小幅だろうと、関係者は語った。
HDBFSは消費者ローンや自動車ローンを提供している。
MUFG、インド最大手銀ノンバンクに2600億円出資協議-関係者
関係者によると、MUFGはHDBFSと長期的なパートナーシップを築き、インドでの存在感を高める手段として、この取引を考えている。最終的な詰めの協議には、HDBFSの戦略に対するMUFGの影響力も含まれるという。
関係者によれば、交渉は現在進行中で、合意が遅れる可能性や合意に至らない可能性もあり、他の買い手候補が現れる可能性もある。
MUFGの担当者はコメントを控え、HDFCの広報担当者はコメント要請に直ちには返答しなかった。
原題:MUFG Said to Weigh Sweeter HDBF Offer as It Eyes Say in Strategy(抜粋)
--取材協力:鈴木英樹、Manuel Baigorri.
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Baiju Kalesh, Saikat Das, Preeti Singh