【ヴィクトリアM】テンハッピーローズが14番人気の低評価を覆し大金星! GI初制覇の津村明秀騎手「直線がすごく長く感じて必死に追っていました」
5月12日の東京11Rで行われた第19回ヴィクトリアマイル(4歳以上オープン、GI、芝1600メートル、牝馬、定量、15頭立て、1着賞金=1億3000万円)は、津村明秀騎手のテンハッピーローズ(6歳、栗東・高柳大輔厩舎)が中団後方から直線突き抜けてV。14番人気で単勝オッズ208.6倍の低評価を覆し大金星を挙げた。デビュー21年目の津村明秀騎手は48度目の挑戦で待望のJRA・GI初制覇。タイムは1分31秒8(良)。 1馬身1/4差の2着にはフィアスプライド(4番人気)、さらにクビ差遅れた3着にマスクトディーヴァ(1番人気)が入った。なお、武豊騎手のナミュール(2番人気)は8着に敗れた。 ヴィクトリアMを勝ったテンハッピーローズは、父エピファネイア、母フェータルローズ、母の父タニノギムレットという血統。北海道千歳市・社台ファームの生産馬で、馬主は天白泰司氏。通算成績は24戦6勝。重賞は初勝利。高柳大輔調教師はヴィクトリアM初勝利、津村明秀騎手はJRA・GI初勝利。 ◆津村明秀騎手(1着 テンハッピーローズ)「無我夢中でした。直線がすごく長く感じて、必死に追っていました。人気はなかったですけど、この馬にも絶対チャンスがあると思っていたので、今までの馬の頑張りと、支えてきてもらった方の頑張りがここで出て本当によかったです。(GⅠを勝てるまで)本当に長くて、もう勝てないかもしれないという思いはありましたけど、それでもやっぱり諦めちゃ駄目だと毎年毎年思って、なんとかGⅠにたどり着けるように、小さいレース、午前から午後まで頑張ってきました。間違いなく家族の支えが一番でかくて、妻と息子2人がいつも僕のことを1番応援してくれていました。きっと3人はサッカーの試合を見に行っているので、テレビ中継で見ていると思うんですけど、帰ったらみんなを抱きしめたいです。(テンハッピーローズは)左回りの方がいいことは何回か乗って分かっていたので、この馬の末脚を信じて4コーナーまでうまくいけばと思っていたんですけど、本当にうまくいって、最高の形で直線を迎えられました。GⅠを勝ちましたけど、これで終わりじゃなくて、まだまだやっぱり勝ちたいなという気持ちがまた強まってきたので、これからも頑張ります。応援よろしくお願いします」