佐伯市歴史資料館で特別展「絵図でめぐる佐伯藩の村と浦」
大分県佐伯市大手町の市歴史資料館で特別展「絵図でめぐる佐伯藩の村と浦」が開かれている。江戸時代に描かれた絵図と関連資料を通して、当時の人びとの生活や地域の姿がよみがえる。12月15日まで。 同館と旧佐伯藩主毛利家が所蔵する、江戸前期から末期にかけての絵図や古文書など計27点を展示。同藩に属していた同市の大部分と、津久見市南部の景観や地名がそれぞれの絵図に描かれている。 初日に展示解説があり、15人が参加した。同館の甲斐玄洋学芸員が、絵図の示す場所と読み取ることができる内容などを説明。参加者はメモを取りながら熱心に絵図を見つめた。 甲斐学芸員は「佐伯市は地域ごとに固有の歴史と個性を持ち、ルーツは江戸時代の村や浦にある。絵図を読み解き、郷土を深く知る面白さを感じてほしい」と話した。 開館時間は午前9時から午後5時まで。月曜休館(11月4日は開館、翌5日休館)。観覧料は一般300円、小中高校生100円(市内在住・通学の場合は無料)。展示解説は同2日、30日、12月4日にも一日2回(午前11時、午後1時半)実施する。 問い合わせは市歴史資料館(0972-22-0700)。