「ハリス氏は黒人ではない」発言で炎上のジャネット・ジャクソン 裏に兄マイケル・ジャクソンが影響か
マイケル・ジャクソンの妹で米人気歌手ジャネット・ジャクソンが、民主党大統領候補のカマラ・ハリス副大統領を 【写真】「ハリス支持を表明」テイラー・スウィフト 恋人と海辺でみせた「最新大胆水着」姿 「黒人ではない」 と発言して“炎上”した騒動は、米ABCテレビの番組でも取り上げられコメンテーターが批判するなど大きな波紋を広げている。 ジャネットは、9月21日(現地時間)発行の英紙ガーディアンのインタビューで、ハリス氏が11月にトランプ氏を破った場合、初の黒人女性大統領になることについてどう思うかと聞かれ、 「彼女は黒人じゃない。そう聞いたわ。彼女はインド人だって」 と発言。 ◆母親はインド人、父親はジャマイカ系アメリカ人 そして、インタビュアーからその両方(黒人でインド人)と指摘されると、 「そう聞いたわ。ここ数日ニュースを見ていないの。彼女の父親が白人であることがわかったと聞いたわ」 と語ったという。 ハリス氏の母親はインド人、父親は著名なジャマイカ系アメリカ人の経済学者ドナルド・ハリス氏で、’21年にアメリカ初の黒人と南アジア人の両親を持つ女性副大統領として歴史に名を刻んだ。ハリス氏は、インドの伝統に触れながら成長し、しばしばインドを訪れたと語っている。 一方で伝統的に黒人の学生が多いハワード大学に入学し、黒人が多数を占める女性学生団体「アルファ・カッパ・アルファ」に所属していた。そうした“基本的情報”も知らずに「黒人ではない」と虚偽の主張をしたのだから、ジャネットにとって大きなイメージダウンになりかねない。 米PageSixによると、ジャネットの側近はこのインタビューに困惑したという。 ある関係者は、ロックの殿堂入りを果たしたジャネットは、LGBTQ、女性の地位向上、人種差別といった社会問題に取り組んできており、 「(1989年のアルバム)『リズム・ネイション1814』で人種差別について歌っていながら、どうしてあんなコメントができるんだろう。彼女はとても几帳面だ。何が彼女をこうさせたのかわかりません」 と困惑。ジャネットは「トランプ支持者で陰謀論者」である兄ランディ・ジャクソンの影響を受けているのではないかと話したという。 一方で、クローズアップされているのが、ハリス氏と’09年に亡くなった“キング・オブ・ポップ”のマイケル・ジャクソンとの関係だ。 ◆マイケルに厳しかった検事時代のハリス ’04年に当時サンフランシスコ市の検事だったハリス氏が、マイケルの児童虐待裁判についてメディアに意見を述べる動画がインターネット上で再浮上しているという。 ハリス氏は 「一般的に、子供は(虐待)事件の詳細を思い出すことができるし、たとえそれが(事件の)唯一の証言だとしても、それは(評決を下す)陪審員にとって説得力があります」 と、児童の虐待証言が有罪評決をもたらす可能性を示唆し、マイケルに厳しい意見を述べていた。 対照的に、トランプ氏は何度もマイケルについて好意的に語っていたと米TMZが報じている。マイケルの裁判以来、ジャクソン・ファミリーはハリス氏を快く思っていなかった可能性も取り沙汰されている。 米ABCのトーク番組『ザ・ビュー』では、ジャネットの問題発言に対して、政治戦略家でコメンテーターのアナ・ナヴァロ氏は、 「彼女がしたことは、誤った情報を広めたことです」 と非難。 「ジャネット・ジャクソンとしてのプラットフォームを持っているのに、そのプラットフォームを不用意に使い、ドナルド・トランプによる人種差別的な主張に基づいて誤った情報を広めるのは、とても無責任なことだと思います」 と厳しく批判した。そして、これは、現代世界が直面する最大の問題のひとつである誤報と偽情報の問題につながるものだとも指摘したという。 逆風が吹き荒れる中、ジャネットは最近亡くなった兄のティト・ジャクソンを追悼しているため、このインタビューについてコメントするつもりはないという。このまま、発言の撤回・謝罪をしないままだと、彼女はさらにピンチを迎えることになりそうだ――。
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