最後の全仏オープンは予選敗退もティーム「とても素晴らしい別れ」<男子テニス>
全仏オープン
テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は22日に男子シングルス予選2回戦が行われ、今季での引退を表明している予選第11シードのD・ティーム(オーストリア)は世界ランク156位のO・ヴィルタネン(フィンランド)に2-6, 5-7のストレートで屈し予選敗退となり、最後の全仏オープンで本戦入りとはならなかった。試合後には「とても素晴らしい別れになった」と語りコートをあとにした。 【動画】全仏OP最後の試合終えたティーム 今大会の予選は20日~24日の5日間で行われ、3試合に勝利すると26日に開幕する本戦に出場することができる。 30歳で現在世界ランク131位のティームはツアー17勝をあげており、2020年には全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)を制覇。 さらに全仏オープンでは2018年と2019年の2度、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)では2020年に1度の準優勝も経験しており、世界ランキングは最高3位を記録している。 そのティームは今月10日に今季での引退を表明。自身最後の出場となる全仏オープンに予選から出場することとなったティームは、予選1回戦で世界ランク228位のF・アガメノーネ(イタリア)を下し予選2回戦に進んだ。 迎えた予選2回戦の第1セット、ティームはファーストサービス時のポイント獲得率が39パーセントに留まると3度のブレークを奪われ先行される。続く第2セットは両者1度ずつブレークを奪い合い終盤までもつれたものの、ティームが第12ゲームでこのセット2度目のブレークを許し1時間43分で力尽きた。 ティームにとって最後の全仏オープンは予選2回戦敗退となり、本戦出場とはならなかった。 男子プロテニス協会のATP公式サイトにはティームのコメントが掲載されている。 「とても素晴らしい別れだった。この大会とは本当に特別な関係がある」 「ジュニア時代に決勝を戦い、徐々に大会やファンとの素晴らしい関係を築いてきた。このコートで素晴らしい結果を残し、たくさんの素晴らしい思い出と経験をした。この大会は僕にとって最高の成績を収めたグランドスラムだから、毎年本当に楽しんでいるんだ」 勝利したヴィルタネンは予選決勝で予選第31シードのG・ゼッピエリ(イタリア)と対戦する。ゼッピエリは予選2回戦で世界ランク236位のA・アンドレーフ(ブルガリア)をフルセットで下しての勝ち上がり。