６回に登板し、２イニング無失点で試合を締めた豊橋中央・内山

◇30日　第106回全国高校野球選手権愛知大会1回戦　豊橋中央7―0時習館（パロマ瑞穂） 　昨秋の愛知県大会で4強に入った豊橋中央が時習館に7回コールドで快勝した。豊橋中央のプロ注目右腕・内山京介投手（3年）は3番手で登板し、2イニング無失点だった。 　プロも注目する右腕の夏が始まった。豊橋中央の内山が6点リードの6回に3番手として登板。雨でマウンドがぬれていたためにコントロール重視の投球だったが、最速は144キロを計測。持ち味の直球で相手打線を圧倒し、「力を抜いて投げた中で球速も出たのはよかった」と手応えを口にした。 　今春の練習試合で自己最速の148キロをマーク。打者の手元では球速以上に速さを感じさせるといい、「これにコントロールもつけば、バケモノになれる」と速さに加え、制球力を磨く。この日は無四死球でコースへの制球もさえ、課題克服の兆しが見えた。スタンドでは、プロ5球団のスカウトが視察。中日の音重鎮チーフスカウトは「真っすぐのキレが出てきた。キレも球速もこれから上がってくるのでは」と伸びしろに期待した。 　今夏は背番号18をつける。安定感のある前島がエースナンバーとなり、自身はリリーフを中心にチームを支える。「背番号はやっぱり気にする」としつつも「自分の役割はバッターをしっかり抑えること。萩本（将光）監督に甲子園出場をプレゼントしたい」。高卒でのプロ入りと初の甲子園出場。2つの夢をかなえるため腕を振り続ける。