U-23日本代表・MF山田楓喜、準々決勝カタール戦へ完全アウェーの雰囲気もなんの 「観客が入った方が燃える」
【ドーハ23日=山下幸志朗】 パリ五輪を目指すサッカー・U-23(23歳以下)日本代表が、五輪予選を兼ねて行われているU-23アジア杯の1次リーグ最終戦・韓国戦(●0-1)から一夜明けて、練習を再開した。この日は韓国戦の先発11人に加えて、MF松木、MF佐藤、MF山本が宿舎でリカバリーとなり、MF山田楓喜(22)=東京V=ら9人がピッチに姿を現した。 アウェーの観客をその左足で黙らせる。中2日での準々決勝に向けて大半が宿舎での調整となり、フィールドプレーヤーは7人だけとなったピッチでMF山田楓は黙々と決戦に向けて体を動かした。 「開催国ならではの雰囲気で、ちょっと判定もカタール寄りになりそうな雰囲気もあるけど、それも逆に楽しみ」 負ければ終わりの大一番の相手は開催国のカタールだ。1次リーグは2勝1分けの無敗で突破。開催国の地の利も生かして、毎試合多くのサポーターが会場に応援にも訪れている。「観客が入った方が楽しい。ワクワクするというか燃える」と山田楓。〝中東の笛〟も、完全アウェーの雰囲気もどこ吹く風だ。 1次リーグ初戦では武器である左足から決勝点をアシスト。第2戦でも左CKから先制点の起点を作った。今大会を分析してカタールも左足を警戒してくる可能性もあるが、「ばれててもキックの精度が落ちることはないので、全然大丈夫です」ときっぱり。 すでに今季のリーグ戦で左足のFKから2得点。Jリーグではどんどん警戒が強化されている。「Jリーグの方がそういうの(相手の警戒)は感じる」。そんななかでも7日の柏戦では右足で得点。相手の包囲網をかいくぐってきたレフティーがカタールのゴールを脅かす。