ギリシャ大手銀行が2008年以来の配当実施へ、ＥＣＢが承認の見通し
（ブルームバーグ）： 欧州中央銀行（ＥＣＢ）は過去10年余りで初めて、ギリシャの銀行による配当実施を認める。痛みを伴う債務再編を経て、ギリシャ経済は復活してきた。
まだ最終決定はされていないとして匿名を要請した関係者によると、ＥＣＢが許可する今年の株主還元は銀行が要請してきた規模よりも依然少なくなる見通し。
ギリシャの大手銀行が最後に配当を実施したのは2008年で、世界金融危機や10年に始まった同国債務危機の前になる。それ以降、救済計画が実施されたギリシャでは大量の不良債権が発生し、銀行は資本強化を進めてきた。
ＥＣＢはギリシャ経済が徐々に正常化し、銀行の不良債権は減少、資本力も強化されたと判断、配当実施を認める見込みだ。ギリシャ国債は昨年、投資適格級の格付けを回復した。
ＥＣＢはコメントを控えた。
原題：ECB Poised to Allow Greek Banks to Pay First Dividend Since 2008（抜粋）
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Sotiris Nikas, Nicholas Comfort
