<ブギウギ>スズ子と愛助が縁側で娘をあやす ラストシーンで“スズ子の幸せな夢”を描いた理由とは?
「『ブギウギ』の世界では、ステージシーンや、歌って踊って元気を届けるスズ子の姿が大事なテーマになっていますが、生活感をすごく大切にしているドラマでもあるので、愛助との自然体な生活を夢にしようということに落ち着きました。このシーンで、スズ子が次に明るく進んでいく感じが伝わればいいなと思っています」
◇幸せな家族のシーンは「愛のあるお芝居をしていただいた」
スズ子が子守歌のように歌う「ラッパと娘」については、「切ない展開の中でも、前に進んでいく小さな明かりが見えればと考えていましたが、イメージ通りにしっかり歌っていただけたと思います」と趣里さんの歌声をたたえる。
「この場面の状況を(演出を務めた)二見大輔が説明して、趣里さんには3人の幸せな姿をイメージしながら、自然体で歌っていただきました。スズ子が母になった雰囲気も自然と感じられて、すごく良いシーンになりました」と手応えを感じた。
福岡さん自身もこのシーンが好きだといい、「撮影している時も、周囲がみな切ない感じにはなっちゃうんですけど、趣里さんと水上さんはしっかり楽しく演じていただけたので良かったなと思います」と振り返る。
「夢の中では、赤ちゃんがいて、3人は幸せな家族になっている。お二人はそういう世界観を本当に楽しんでいらっしゃるようでしたし、実際に父と母の目線になって、愛があるお芝居をしていただきました」と実感していた。
愛助の死を乗り越え、母として娘・愛子と共に生きていく覚悟を決めたスズ子。恋人との永遠の別れを経て、母としてはもちろん、歌手としてもたくましく成長していくスズ子の活躍から目が離せない。