シニア世代向けのITサービスを提供するオースタンス主催のイベントに登壇した加藤勝信財務相（右）＝4日午前、東京都千代田区（根本和哉撮影）

加藤勝信財務相は7日、高齢者向けのITサービスを提供するオースタンス（東京都渋谷区）主催のイベントに登壇し、働き手を求める企業と、短時間だけ働きたい高齢者や女性などをマッチングする機能を強化することが重要との認識を示した。加藤氏は「うまくマッチングすれば、（労働者の）所得も増え、やりがいも上がり、企業の商売も回る」とその意義を強調した。 加藤氏は、高齢社会かつ人手不足の時代では「いろいろな方が仕事をしやすい環境づくり」が大切だと述べた。「例えば一日3時間、午前中だけなら（仕事を）やりたいねという人たちがいる。それだったら頼みたいねという方たち（企業）もいる」と指摘し、マッチング機能には「ニーズがあると思う」との考えを述べた。 そのために、高齢者のリスキリング（学び直し）を推進したり、成功事例を広めたりすることが必要と指摘。「日本は最先端の高齢化社会だ。ビジネスモデルとしても面白い」と述べ「いくつになってもやりがいを持って人生を過ごしていける社会が、安定した社会ということでもある」と強調した。