103万円の壁だけじゃない…国民民主「トリガー条項」発動で生活への恩恵は ガソリン価格の「約4割が税金」
2023年9月には史上最高値を更新
国民民主党の求めるとおりに「トリガー条項」が発動された場合、ガソリン税のうち「暫定税率」の25.1円の支払いが不要になる。 仮に月に1回“レギュラー満タン” (約50リットルと想定)にする家庭では、約1250円(50リットル×25.1円)の減税。週に2回の家庭では約1万円の減税になる計算だ。 「コロナ禍では、需要減少により一時的に原油価格が大きく下落しました。ただ、2021年以降は世界的な経済活動の再開に加え、主要産油国の減産調整や、ウクライナ侵攻への制裁によるロシア原油の禁輸措置、さらには円安も加わってガソリン価格の高止まりが続いています」(藤本氏) 2023年9月には1リットルあたり187.9円と、およそ15年ぶりに史上最高値を更新する場面もある。不満の高まりを背景に、政府は1リットルあたり5円を上限とした「ガソリン補助金」を拠出したが、予算の圧迫が懸念されるうえに「根本解決にはならない」という指摘も。 あなたの家庭は「トリガー条項」発動によって、どれだけ恩恵を受けるだろうか? 国と地方を合わせ税収は1.5兆円程度減少すると見込まれている。 「“103万円の壁”の件もそうですが、我々1人1人が課税の仕組みに関心を持ち理解を深めることが、あるいは社会課題解決の近道なのかも知れません」(同)
デイリー新潮編集部
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