福岡大学附属大濠が福岡第一を下し『福岡1位』、主将の湧川裕斗「追いつかれた時にも、声をかけ合って離せたのが良かった」
貫禄がついてきた、大黒柱の渡邉伶音「第一さんの激しさは想定内」
大黒柱の渡邉は2年前の悔しさに加え、昨年は負傷で欠場した2年分のうっぷんを晴らした。相手の厳しいコンタクトにもひるまず、冷静に対処し、湧川に次ぐ12得点を記録。「前回の対戦は接戦だったので火が付いたというか、油断はなかったです。第一さんの激しさも想定内でした。自分の仕事を動じずにやり続けられる選手を目指して頑張りたい」 B2のライジングゼファー福岡に特別指定選手として加入し、プレーオフも経験。大会前には日本代表のディベロップメントキャンプにも参加した。自分よりも大きい相手に身体を当ててシュートを決める技術を学んだという。様々なカテゴリーを経験し、「将来的にプレーする強度を知りました。その強度では高校だとファウルを吹かれます。自分はファウルできないので、アジャストする力が大事かな」と、余力すら感じさせた。8月まではチームで時間を過ごせるため、「Bリーグや代表活動で得たものを発信してチームに好影響を与えられる選手を目指して頑張ります」と還元していく。 湧川は「今日もたくさんのファンの応援を胸に戦えた。インターハイでも恥じないプレーをして優勝するところを見せたい」。渡邉は「インターハイは初めてなので想定外のことも起こると思う。それでも自分たちのやるべきことをやれば大丈夫」と、自信をのぞかせた。1974年に地元開催だったインターハイで初優勝した大濠。半世紀ぶりに福岡のファンの前で頂点に立ってみせる。
山根崇