卒業前に地域の名物親しんで 長野県高森町 中学3年生の給食に提供 アルプスサーモン
長野県高森町を中心とする飲食店7店でつくる「高森町商工会名物料理研究委員会」(米山賢二委員長)は12日、町の名物として普及に取り組む「アルプスサーモン」を、卒業を控える高森中学校3年生の給食に提供した。 2011年に発足した同会は、伊那谷発祥のニジマスの養殖品種であるアルプスサーモンを利用した料理の開発、提供、PRを通じ、地域活性化に取り組んでいる。中学3年生への提供は今年で3年目。町の新たな名物として認知度向上や需要の拡大を探る中、町外の高校に進学する子どもたちに味わってもらい、町への愛着や誇りの醸成、町内外への発信につなげてほしいと願いを込めた。 この日の朝、メンバーが60グラムの切り身135食分を町給食センターに納品。ガーリックソテーに調理され、中学3年生が舌鼓を打った。 同センターでは「給食郵便」を発行し、「中央アルプスからのきれいな水で育ったアルプスサーモンは、柿色の身に脂がなじんでくせの少ないなめらかな味わいになる。市田柿と同じきれいな色合いも楽しみながら味わって」と紹介した。 米山委員長は「卒業前の思い出としてアルプスサーモンが記憶に残り、また食べたいと思ってもらえたらうれしい」と話していた。