阿里山鉄道、本線が8月末まで運休 台風で土砂災害や倒木約90カ所/台湾
(嘉義中央社)阿里山林業鉄路を運営する農業部(農業省)林業・自然保育署阿里山林業鉄路・文化資産管理処は27日、台風3号の影響で不通となっている本線(嘉義駅─阿里山駅間)について8月末まで運休すると発表した。南部・嘉義を中心に走る同鉄道では線路脇の土砂災害や倒木などが少なくとも89カ所で発生した。 同処は、線内で重大な災害は発生していないと説明。一方で復旧については、被害があった地点の多くが道路が通じていない場所であり順を追って作業をする必要がある上に、断続的に大雨が降っていて進度に影響を及ぼしているため、8月末の完了を見込んでいるとした。 支線は沼平線と神木線が29日に、祝山線が30日にそれぞれ運転を再開する予定。 本線は2009年と15年の台風でも相次いで被災。不通となっていた区間が今月6日に復旧し、全線での運転が15年ぶりに再開されたばかりだった。 (黄国芳/編集:田中宏樹)