六回、二盗に成功したドジャース・大谷翔平＝ドジャースタジアム（水島啓輔撮影）

熱を帯びてきた米大リーグ、ナ・リーグ西地区の優勝争い。首位ドジャースの大谷翔平は25日（日本時間26日）、ロサンゼルスで2位パドレスとの首位攻防第2戦に「1番・指名打者」で出場し、四、六回に2打席連続で勝ち越し打を放った。チームは4－3で接戦を制してゲーム差を3に開き、優勝へのマジックナンバーを「2」とした。ドジャースは26日（日本時間27日）、パドレスとの直接対決に勝てば、3年連続の地区優勝が決まる。大谷は六回に勝ち越し適時打を放った後、二盗を決め、2001年にマリナーズのイチローがマークした56個の日本選手シーズン最多盗塁に並んだ。 【別カット】6回、二盗に成功したドジャース・大谷翔平 前日は2点を追う九回、無死一、二塁からトリプルプレーを完成されてゲームセット。次打者の大谷に打席は回らなかった。 第2ラウンド、パドレスの先発マウンドは14勝右腕シース。一回の第1打席は四球で出塁。暴投で二塁に進むと、4番T・ヘルナンデスの中前適時打で先制のホームを踏み、メジャートップの得点を130とした。1－2と逆転された後の三回の第2打席は、フルカウントから真ん中高めの98・9マイル（約159キロ）フォーシームに手が出ず、見逃し三振に倒れた。 四回2死走者なしから同点に追いつくと、一、二塁に走者を置いた第3打席は初球のスライダーをジャストミート、打球は時速116・8マイル（約188キロ）の高速で右翼フェンスを直撃する勝ち越し二塁打となった。二塁打は今季36本目。3－3で迎えた六回2死一、二塁の第4打席は、3番手左腕モレホンのシンカーを中前に打ち返し、これが決勝打に。すぐさま二盗に成功した。 大谷は3打数2安打2打点1得点、1三振1四球で打率は3割3厘。リーグトップの打点を125まで伸ばした。