列島“居座り寒気” 積雪急増「隠れ豪雪地」の現実…温泉街に異変 山形・志津地区
寒気の影響で日本海側では断続的に雪が降っている。山形県の「隠れ豪雪地」と呼ばれる地区では、積雪が174センチを記録するなど、例年よりも早く雪が積もり、地元の人は雪おろし作業に追われている。 【画像】「平年より早い」積雪ペース 午前中雪かきした場所は午後にはまた真っ白に
■気象庁の観測地点がない…「隠れ豪雪地」
うず高く積もった“雪の壁”に囲まれているのは、山形県の山間部にある西川町志津地区。街では、2メートル以上の高さがある灯篭(とうろう)がほとんど埋まり、その上には大きな雪の塊が覆いかぶさっている。 また、強風に揺られながらも木の枝先から落ちる気配のない重たい雪も…。建物の軒先にはつららが垂れている。 西川町によると、志津地区の積雪は14日時点で134センチだったが、16日は174センチにまでと2日間で40センチ積雪が増加した。 一方、気象庁が観測している16日の積雪の深さランキングでは1位が青森県の酸ケ湯で193センチ。2位が北海道朱鞠内の137センチとなっている。 山形の志津地区は酸ケ湯に迫る積雪だが、気象庁の観測地点がないため、「隠れ豪雪地」と呼ばれている。
■「隠れ豪雪地」生活の現実 温泉街に異変
積もった雪が自動販売機を半分ほど覆い、取り出し口が“封鎖状態”に…。自動販売機の上にも、雪がこんもりと降り積もっている。 温泉旅館が立ち並ぶ志津地区。従業員は重機を使った除雪作業に追われ、屋根の上で雪おろしをする従業員たちの後ろには、背丈ほどに迫った雪の壁が…。別の旅館でも、巨大な雪の塊を黙々と雪下ろししていた。 旅館のオーナーは、12月中旬からこれほどの雪おろし作業に追われるのは珍しいと話す。 変若水の湯 つたや 志田靖彦代表取締役会長 「(平年は)年越してあれくらいになるんですよ。正月明けくらいに、あのくらい屋根に積もった雪を作業するのに、早々と屋根の雪おろしをやっている」 「平年より早い」という積雪ペース。 志田代表取締役会長 「ここは平均積雪がだいたい5メートルなんですね。今年はたぶん何年かぶりに(積雪)5メートルを超えるんじゃないかな」 「(Q.きょうで174センチに)そうなんですよね。一気に増えましたね」 午後になっても雪は降りやまず、作業は続く。しかし、午前中に機械を使って地面が見えるまで雪かきした場所が、午後になるとまた真っ白に覆われていた。雪を踏むと…しっかりと足跡が残る。
■東京は11日連続の乾燥注意報
強烈な寒気の影響で、特に冷え込んでいるのが北海道。むかわ町穂別では、今シーズン初めてマイナス20℃を下回った。 一方、関東など太平洋側は、16日も乾燥した冬晴れに。東京では17日も乾燥注意報が発表され、11日連続となった。 空気の乾燥した状態は、さらに1週間ほど続くとみられている。 (「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年12月17日放送分より) テレ朝天気
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