青山剛昌、『名探偵コナン』誕生のきっかけを明かす 「そういえば昔ホームズ好きだったな」
日テレNEWS NNN
名探偵コナンの生みの親で漫画家の青山剛昌さんが、来年連載30周年を迎える『名探偵コナン』の誕生のきっかけを明かしました。 【画像】新作映画の情報をファンに初解禁した青山剛昌 1994年1月から連載が始まった人気漫画『名探偵コナン』。連載から30周年のアニバーサリーイヤーとなる2024年には、展覧会『連載30周年記念 名探偵コナン展』(2024年1月12日~2月25日 場所:池袋・サンシャインシティ 展示ホールA)が開催され、4月12日には映画『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』(配給:東宝)が公開されます。
■睡眠時間は、20年くらい“1日3時間”
――30周年を迎える今の率直な気持ちを教えてください。 もう30周年かって感じですね。10年ちょっとくらいですね、体感的に。映画になるまではツラかったですね。昔は週刊でしたから、一個描いたらすぐ次の事件を考えなきゃいけない。事件を考えるだけならいいんですけど、絵も描かなきゃいけないんで大変でした。 ――1日のサイクルとしては睡眠時間もあまり取れなかったですか? そうですね、3時間くらいですね。1日3時間で、20年くらいいきましたね。(体は)なんとか大丈夫でしたね。ナポレオンって3時間しか寝なかったって言われてるんですけど、実はナポレオンは3時間を2回寝てたんですよ、6時間寝てたんですよ! それ聞いてから“俺3時間やばくね?”って思って、結構寝るように(笑) ――名探偵コナンはいつから考えていた? 『YAIBA』っていう作品が終わって、次に何をやるかっていうときに、編集部からいま『金田一少年の事件簿』がはやっていると。ミステリーを描かないかって言われて、“ミステリーめんどくせえな”って思いながら。最初は物に触れたら物の記憶がわかる悪魔的な探偵にしようかと。だけど“本格にしてくれ”と。“えー”っと思ったら、あっそういえば俺、昔ホームズ好きだったなと思って、卒業文集にも“私立探偵の漫画が描きたい”って書いてあって、思い出してノッてきて、コナンが生まれました。いつか描くぞって思って描いたわけではない。 ――最初からロングランになる構想はありましたか? ないですね。3か月で終わると思いましたね。“こんなに字が多い漫画だれも読まねえよ”って思ったら、意外にみんなハマってくれて、“このシーンが面白かった”、“よかった”、“キュンキュンした”って書いてあると、その巻を持ってきて“おぉ、ここか、ふんふんふん”って思いながら見るのが楽しみ。 たまに、今回はいけたなっていうときには(SNSを)見ます。今回やばいなっていうときは見ません! (作中で)清水寺で蘭ちゃんがほっぺにチューしたところとか、めっちゃ見ました。みんな褒めてくれてるんで、褒められたいんで(笑)