「これは子どもが群がるやつ!」 パンダがソフトクリームをつくる? 特別仕様の一点物が話題に
動物園、水族館、遊園地が一体になった和歌山県のテーマパーク、アドベンチャーワールド。パーク内で稼働している、ある機械がSNSで話題になりました。取材してみるとこの機械、ここでしか見られない特別仕様の一点物だそうです。(朝日新聞デジタル企画報道部・武田啓亮) 【画像】「はいどうぞ」 ソフトクリームをつくるパンダはこちら
パンダが「はいどうぞ」
8月下旬にXに投稿された、ある動画が120万回以上表示されました。 「はいどうぞ」 そんな一言が添えられた動画は、パンダの姿をした機械が自動でソフトクリームを作り、お客さんへと差し出すまでの一連の動作を映しています。 アドベンチャーワールドといえば、4頭のパンダがいることでも有名です。 SNS上では「これは子どもが群がるやつ!」「家に一台欲しい」といった反応で盛り上がりました。
元はウシだった
アドベンチャーワールドの広報担当者によると、この機械が導入されたのは2023年4月からだそうです。 「4頭のパンダにちなみ、パンダの見た目をしたソフトクリームマシンを導入しようという社員発の企画でした」 企画発案から実現までには約半年ほどの準備期間がかかったそうです。 「ウシの見た目をした既製品を、専門業者に依頼してパンダの見た目に変更してもらいました。最初はパンダの顔を忠実に再現しすぎたせいで、鼻先にソフトクリームが付いてしまうなどの課題もありましたが、試行錯誤の末にお披露目となりました」 このソフトクリームマシンが見られるのはパーク内でも「LEONE(レオーネ)」という店舗1カ所のみだそうです。 稼働から約1年半が経過しましたが、お客さんからの評判は上々だそうです。 「SNSなどで事前に情報を収集して来られる方が多いようです。『ここにあったんだ』と喜んでくださる様子が印象的です」
壊れたら後がない!
既製品をベースにしているとはいえ、パンダの姿をしているのはアドベンチャーワールドのものだけ。 しかも、このロボットは現在、メーカーが製造や修理を終了してしまっているため、故障してしまうとそのまま「引退」となってしまう可能性もあるそうです。 「メンテナンスをしながら大事に長く使っていけたらと考えていますが、なるべく早めにご覧頂いた方がいいかもしれません」 パーク内ではソフトクリームマシン以外にも、パンダをモチーフにしたキッチンカーや、「ふたごパンダ肉まん」など、パンダにまつわる商品を多数用意しているそうです。 広報担当者は、投稿がSNSで話題になったことについて「楽しい気持ちになっていただけたなら嬉しいです。本物を含めて『パンダたち』に会いに来ていただけるのをお待ちしております」と話しています。