【特別取材】政界のゴッドファーザーを“天ぷら”でおもてなし!岐阜出身・公邸料理人が取り入れた岐阜産の食材とは?
日本の外交を料理で支える重要な役割から、“味の外交官”とも呼ばれる「公邸料理人」。日本大使館で公邸料理人として腕をふるう、岐阜出身の料理人・高見直樹さんと妻・愛子さんに密着。今回、直樹さんが挑むのは、政界の“ゴッドファーザー”をもてなす“天ぷら”料理の考案。外交を成功へと導く重要な会食の要として、夫婦が用意したのは二人の故郷・岐阜県の食材だった。
大使館の“天ぷらバー”で大物政治家をおもてなし
オーストラリアの日本大使館で、“公邸料理人”として腕をふるう料理人・高見直樹さん。元々は岐阜で小さな料理店を営んでいたが、料理人として次のステージを目指すべく“公邸料理人”への応募を決意。妻・愛子さんと共にオーストラリアに渡り、大使館を訪れる各国の要人や外交官などVIPたちに日本食をふるまっている。 今回、中京テレビ「キャッチ!」では大使館から特別な許可を得て、そんな高見さん夫婦の仕事風景に密着。VIPをもてなす料理の考案過程から大使館のなかで発見した“驚きの場所”まで、特別に取材させてもらった。
今回、直樹さんが料理でおもてなしをすることになったのは、オーストラリアの貿易・観光大臣を務めるドン・ファレルさん。今年10月、西村経済産業大臣がオーストラリアを訪問した際、両国の関係強化などについて話し合いをした人物で、オーストラリアの“ゴットファーザー”と呼ばれている大物政治家だ。
会食の舞台は、大使館内でも超VIPしか入ることが許されない秘密のレストラン。座席は4つ、カウンター越しに揚げたての天ぷらが味わえる空間で、通称“天ぷらバー”と呼ばれる食事処だ。 鈴木量博駐オーストラリア日本国特命全権大使曰く、「ごく少人数で、限られた方々と密度の高い話し合いができる」という場所。重要な意見交換の場でもあり、“味の外交官”の公邸料理人の力量が強く求められる場でもある。
日頃から、直樹さんのことを“アイアンシェフ(料理の鉄人)”と称し、直樹さんの料理の腕前に大きな信頼をおいている鈴木大使。大物政治家をおもてなしする料理として、鈴木大使が直樹さんに依頼した料理は“天ぷら”。直樹さんは様々な方法で、“天ぷら”を主役とした料理をつくりあげていった。