勝ちすぎ! 「勝率8割5分」の藤本渚五段(18)は「ウルトラQ」と「スピッツ」が好き? 取材で見えた“素顔”と“大きすぎた挫折”
藤本五段の強さについて、藤井聡太七冠の師匠、杉本昌隆八段はこう説明する。 「形勢が悪くなってからの逆転術、終盤力も非常に強い。持っているポテンシャルは藤井七冠を追いかける一番手と言っていい」 2023年のABEMAオリジナルと団体戦、「ABEMAトーナメント」では藤井七冠と初対戦したものの敗れた。それから1年、いまだに藤井七冠との公式戦での対局はない。 「もちろん僕と藤井先生の間には相当な実力差がある。負けると思うが指してみないとわからないという気持ちもあるので、ぜひ対戦してみたい。100局やれば1局は勝てると思いたい」(藤本五段) 杉本八段は、藤井七冠と藤本五段によるタイトル戦が近く実現するのではないかと見ている。 「現時点で総合力では藤井七冠が上だが、10代の勢いを持つ藤本五段が挑戦してくると、手ごわい挑戦者となるだろう」 この言葉を藤本五段に伝えると「自分はプレッシャーから目をそらすタイプなので、あまり意識しないようにしている」との反応が。
そんな藤本五段はプライベートでは特撮怪獣ドラマ「ウルトラQ」にはまっているいう。また音楽では、Mr.Childrenの大ファンとしても知られており、最近はスピッツもよく聞くという。 藤井七冠への挑戦権をかけた竜王戦の決勝トーナメント。藤本五段は一番下のクラスでの優勝であったため、今後勝ち進むほど上位クラスの優勝者と対戦する。去年は同じような状況から伊藤匠叡王が挑戦権を獲得し、「下克上」と話題に。 「一番下からの参加なので、大きなことは思っていないが、せっかくなので1局は勝ちたい。(2年連続の下克上を期待されるが)がんばる。もちろん勝てれば勝ちたい」 (『ABEMAヒルズ』より)