「4年間、友達ゼロで大学を卒業しました」という男性が語る孤高の日々…友達ができないと焦る新大学生はどうしたら?「結局、大学は自分の好きなものや興味のあるものを探求するところですし…」
4年間、友達ゼロの大学生活の過ごし方
「最初の1、2年は、講義を受けて課題を出して、アルバイトをしていたら終わっていました。講義の合間の休み時間は、階段の上り下りがかなり多かったので、教室移動して講義の資料を用意したらだいたい開始2、3分前になっていたので、特に一人だからといって時間を持て余すこともなく…。 昼休みも別に苦ではありませんでした。ほどよく人のいる場所でお昼ご飯を食べ、残った時間は意味もなくスマホでYahooニュースとか開いて過ごしていました。さほど興味のない記事ばかり読んでいた気がします。それから講義開始10分前ぐらいに教室に着くように移動。いい席を取りたかったので」 周りがつぎつぎに友人関係を築いていく中でも、特に何も感じることなく、淡々と大学生活を送っていたというロマスリバさん。行事後の打ち上げでは、「参加しにくいなぁ」と気が重くなったり、周りが2~4人でするグループ発表を一人でやっていた際は「さすがに浮いてるなぁ」と思ったりもしたそうだが、総じて大学生活で困ることはなかったようだ。 「もちろん、履修登録や講義のこと、就活等の情報収集を自分1人でしなければならない点はデメリットですが、友達がいたら多少は楽になるというだけで、いなくても問題はありません。結局、大学は自分の好きなものや興味のあるものを探求するところなので。 よく、単位がどうこうと頭を抱えている人をネットで見かけますが、普通に過ごしていればあんなことにはなりません。ちゃんと講義に出席して、ちゃんと提出物を出して、試験では講義で聞いたことを書いたら単位は取得できます」 友達ができなかったというよりも、あえて孤高の道を選んだようにも見えるロマスリバさん。大学生活の4年間で楽しかったことは、学校からの帰り道で寄っていた、「デイリーヤマザキ」だと明かしてくれた。
なぜか惹かれたデイリーヤマザキの魅力とは…
「家の近所はもちろん、地元に数軒しかなかったので、最初はもの珍しさから通っていたのですが、いつの間にかデイリーヤマザキに通うことがルーティンのようになっていました。ヤマザキパンさんの新作パンやスイーツの品揃えがよく、次の日の朝に食べるパンや、夜食べるおやつを買っていました。 今思えば、なぜあんなに熱心に足を運んでいたのかまるでわかりませんが、きっと何か不思議な魅力があるんだと思います。ちなみに今でもたまに地元にある徒歩30分くらいのデイリーヤマザキに通っています。こういうのは1人ならではの楽しみかなと思います。一緒にデイリーヤマザキを楽しんでくれる友人ってなかなかいないと思うので…」 最後にロマスリバさんに、自身の大学生活を振り返りつつ、今、友達ができなくて不安に思っている大学1年生たちへの言葉をもらった。 「自分はひたすら自由で気ままな大学生活を過ごしました。ただ、自由を謳歌しすぎて実りのあることが何もなかったかなと思います。それが何なのかは具体的にはわかりませんが、大学生にしかできないこと、大学生のうちにやっておいたほうがいいことがあるような気がします。充実はしていたと思いますが、本当にあれでよかったのか……と、正解は今でもわかりません。 まあでも、友達ができなくて悩んでいるなら、『ぼっちでも余裕で卒業できるから気楽に行こうぜっ!』と言ってあげたいですね。最初のうちに単位をバリバリ取っておくと3、4回(年)生のときに就活に専念できます。大学生活は4年で終わりますが、社会人は4年で卒業させてくれないので、就活はちゃんとやったほうがいいです」 多用な価値観が認められ、何を幸せと感じるかも人によって大きく変わってきた現代。1人で楽しめるコンテンツも増え続けている。「友達がいる=幸せ」という時代は、もはや固定観念なのかもしれない。 取材・文/集英社オンライン編集部