リアルにこだわった『プレーンズ2』 ダスティのセカンドキャリアとは
ディズニーの最新作アニメーション『プレーンズ2/ファイアー&レスキュー』(7月19日公開)。前作で農薬散布機から世界一の飛行機レーサーになったダスティが、今度は大自然の中にあるピストンピーク国立公園を舞台に、消防士としての活躍を描いている。企画から実に4年半かけて制作した本作品。ボブス・ガナウェイ監督、ファレル・バロンプロデューサーのこだわり、思いとはーー。 【動画】特別映像が公開された『プレーンズ2』 前作で、世界一の飛行機レーサーになった“元農薬散布機”のダスティ。華麗な転身を遂げたが、その酷使し続けたエンジンは悲鳴を上げていた。レースを飛べなくなったダスティは “第3”のキャリアとして、レスキュー隊へ入隊する。スポーツ選手などが、セカンドキャリアを選択するように、チャンピオンだったダスティは新たな活路を見出すというストーリー展開。これは、すべてツジツマを合わせているという。 「ダスティは元々、農薬散布機だった。それが、無理がたたって、レースに出場できなくなってしまう。そのダスティの第2(第3?)の人生を描いた。農薬散布機は、農薬を巻くためのタンクを備えていて、山火事の消化をしていたという事実もあった。だから今回、ダスティがレスキュー隊に入ったのは、必然性がある」とガナウェイ氏は説明する。その言葉どおり、ダスティが消防士として飛び回る姿は、むしろ、レース機よりもフィットしている。 映像もこだわった作品に仕上がっていて、時折、実写を思わせるほど、鮮明なシーンも多く表現されている。山火事のシーンは2年半をかけて製作。「662ショットの煙と火のエフェクトが使われていて、データは膨大だった。既存のソフトウェアも使用したが、新しく『ファイアーライブラリーシステム』というソフトも開発した。50種類のテンプレートを使って、作業量を少なくしたが、特殊なシーンはカスタマイズで、相当な時間を費やした。その分、リアルな映像になったと思う」とバロン氏。