【インドネシア】新首都開発に石炭廃棄物活用、1万トン供給
インドネシアの国営電力PLNは21日、東カリマンタン州で整備が進む新首都「ヌサンタラ」のインフラ建設用の混合材料として、これまでに石炭火力発電所から出る石炭廃棄物(FABA=飛灰・主灰)を約1万トン供給したと発表した。発電子会社PLNヌサンタラ・パワーを通じて、ヌサンタラと周辺地域の開発に、6万トンのFABAが混合材料として使用されることを目指す。 PLNの声明によると、アクセス高速道路、バラン島の大橋の船舶衝突防護設備や短径間橋など、ヌサンタラと近隣のバリクパパン市をつなぐ戦略的インフラ建設事業に数千トンのFABAが使用された。 PLNヌサンタラ・パワーのルリー社長は、ヌサンタラの整備が加速するのに伴い、FABAの活用も増えると指摘。ヌンサンタラから最も近いカルティムトゥルク石炭火力発電所(容量110メガワット2基)から、FABAを提供する準備ができていると述べた。 ルリー氏は、同発電所で1日当たりに発生する飛灰150トン、主灰50トンのうち、70%を新首都のインフラ開発に利用する目標を示した。