子宮頸がん予防学ぶ 福島市の福島医大講堂でシンポジウム ワクチン接種理解を
福島医学会主催のシンポジウム「子宮頸(けい)がんを防ぐために―これからの私のために今できること―」は5日、福島市の福島医大講堂で開かれた。 オンラインを含めて約100人が臨んだ。福島医大産科婦人科学講座の山口明子医師がワクチン接種や検診による早期発見の重要性、同大保健科学部の矢吹省司学部長が接種後の症状について説明した。その後、福島医大の学生が同世代の率直な声を紹介し、桜の聖母短大や福島学院大の学生らとパネルディスカッションした。「男女問わず、互いに情報を共有すべき」や「副反応が怖かったが、知ることで不安が和らいだ」などの意見が出た。 子宮頸がんの主な原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の公費ワクチン接種のうち、キャッチアップ接種は、計3回の接種を今年度末までに受ける必要がある。完了するためには今月までに1回目を終えなければならず、対象者やその保護者に病気や予防法について理解を深めてもらおうと企画した。