パンデムのボディーキット。ワンオフで製作した削り出しホイール|フェアレディZ + L28型改3.1リットル
1台のZとの運命的な出合いを経て、頭に思い浮かべていたアイデアが開花! 理想的なワイドボディー&深リムスタイルを具現化するため、自らホイールをデザイン。 先端技術のドライカーボンまでも導入し、かつてないオリジナリティーを表現した。どうしてもかなえたかったオーナーの思いは、今ここに結実したのである。 【画像31枚】パンデムのワイドボディーキットとオーナー自身がデザインしたワンオフホイールを組み合わせたローダウンスタイルを構築したサイドビュー。ルーフとリアハッチにもドライカーボンで製作したワンオフパネルを採用。リアウインドーはアクリルガラス製へと変更されている。ボディー色はS30Z純正色のグランプリホワイト 【魔性の魅力! チューンドS30Z フェアレディZ + L28型改3.0リットル】 オーナーがワンオフで製作した削り出しホイールの装着。 ボディーフィッティングを担当した水上自動車では、フェンダーアーチのラインをホイールに合わせて微調整。特に17インチが入るリアは、そのまま付けるとフェンダーアーチ後方が垂れ下がって見えることから、少しキックアップさせることで違和感のないインストールを実現させている。 パンデムのボディーキットにはリアバンパーが含まれない、というか純正パンパーを取り外すバンパーレス仕様となるのが本来の姿だが、オーナーはスピードフォルムのリアアンダースポイラーも装着。ディフューザールックの形状が、よりレーシーな印象を与えるリアビューを完成させた。 また、ワイドボディーだけでは飽き足らない凝り性のオーナーは、ドライカーボン製のボンネットとルーフ、リアゲート、リアガーニッシュまでも導入。リアゲートには軽量なアクリルガラスを使用し、軽量化と重心高の低下までも実現した。それらのフィッティングにも水上自動車のノウハウが生きていることはいうまでもない。 理想的なローダウンスタイルを生み出すため、アラゴスタの車高調やロールセンターアジャスターのほか、水上自動車で取り扱っているアメリカのアリゾナZカー製アルミビレットアームを採用。足まわりの剛性アップと軽量化を実現し、アライメント調整の自由度も高まることで、乗り心地のよさとロードホールディング性能を向上させている。 主要諸元 SPECIFICATIONS 1977年式 フェアレディZ(S31) ■エクステリア:パンデム製ワイドボディーキット、スピードフォルム製リアスポイラー、ドライカーボンボンネット/ルーフ/リアゲート/リアガーニッシュ、アクリルガラス ■エンジン:L28型改3.0リットル仕様(ボアφ89.5mm×ストローク79mm、排気量2980cc、圧縮比11.8)、水上自動車工業製カム(75度、リフト9.2mm)、ASW製バルブ(INφ46mm、EXφ36.5mm)/鍛造φ89.5mmピストン/H断面コンロッド、L28型用改クランク、燃焼室加工、オプションポート ■吸排気系:ソレックス50PHH、水上自動車工業製φ45mm等長タコ足/φ80mmマフラー(テールφ90mm) ■点火系:亀有製レース用デスビ、MSD製6AL ■冷却系:ラジエーター3層加工、25段オイルクーラー(Vマウント) ■駆動系:OS技研製スーパーシングルクラッチ、ニスモ製6速/LSD(ファイナル4.1) ■サスペンション:アラゴスタ製車高調 (F)8kg/mm(R)6kg/mm、アリゾナZ製アーム/ロッド/ブッシュ ■ブレーキ:ハイスペック製(F)4ポットキャリパー+φ300mmローター (R)2ポットキャリパー+φ300mmローター ■タイヤ:ヨコハマ アドバンネオバAD08R(F)225/45R16 (R)245/45R17 ■ホイール:ZERO4ワンオフ削り出しホイール (F)16×10 (R)17×12J ■インテリア:FRP製ダッシュボード、アルミロールケージ、MOMO製ステアリング、ワークスベル製ラフィックス、タカタ製4点式ハーネス、スタック製メーター(燃料、スピード、空撚比、タコ、油温、油圧、水温、燃圧)、DENON製オーディオ、ヴィンテージエア製エアコンキット 初出:ノスタルジックスピード vol.023 2020年2月号 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部