トップクライマー、佐賀県多久市に集結 「ジャパンカップ」開幕
スポーツクライミングの国内最高峰の大会「ジャパンカップ」が10日、多久市の多久高内の「九州クライミングベースSAGA」で開幕した。初日はボルダー競技が始まり、23日からはリードとスピードの2種目が行われる。100人を超える国内トップクライマーが集結、高い技術で多くの観客を魅了した。 大会は佐賀県では初開催。パリ五輪代表の楢崎智亜や昨年のワールドカップ年間王者の安楽宙斗らトップ選手が参加するほか、県内からは2012、15年でリードで優勝した樋口純裕(佐賀北高出身)や前回大会ボルダー4位の通谷律(多久高)ら8人が出場する。 初日は予選があり、選手は五つの課題に挑戦。観客の「ガンバ!」のかけ声を力に高さ約5メートル先のゴールを目指した。クライミング教室に通っている兵働彩羽さん(北川副小6年)は「映像でしか見たことない選手のプレーを生で見られた。体の使い方がすごかった。将来は(通谷)律君みたいになりたい」と話した。 3種目に対応した人工壁を備える同施設は、九州初の常設施設として昨年11月にオープン。世界大会の開催基準を満たしており、今秋の国民スポーツ大会の会場としても使用される。 今大会の観戦は無料。ボルダー競技は12日まで行われ、最終日は体験イベントも開かれる。(鶴澤弘樹)
鶴澤弘樹