鳥取・智頭の古民家カフェ内の手作り雑貨店「楓佳」が1周年
古民家カフェ「和佳(のどか)」(智頭町市瀬)に併設する「手しごと屋 楓佳(かえで)」が11月23日で1周年を迎える。(鳥取経済新聞) 【写真】手作り雑貨が並ぶ手しごと屋「楓佳(かえで)」 店主の前橋佳恵さんは、カフェ利用客から「土産屋が欲しい」「何か記念に買って帰りたい」という声に応えて同店をオープン。カフェ店内の押し入れや空きスペースを活用し、手作り雑貨を販売している。 同店のコンセプトは「素晴らしい手仕事が埋もれてしまわないように」。前橋さんは「手仕事をよくする母の影響で、子どもの頃から手仕事が身近だった。母の知り合いなど雑貨を手作りする人たちと出会う中で『きれいな仕事をするのに人の目に触れないのはもったいない。素晴らしい手仕事が人の目に触れる場所があれば』と思っていた。古民家カフェを営業する中で土産が欲しい客がいることが分かり、手仕事が人の目に触れる機会にもなればと、手作り雑貨を販売することにした」と話す。 手作り雑貨は智頭町・鳥取市在住の知り合いを中心とした作家11人の一点物を取りそろえる。商品はPPバンドやクラフトバンドで作ったかご、畳の縁に縫い付けられている布「畳縁(たたみべり)」を使った小物やバッグ、タイルを使った鍋敷きなど。「スマホショルダー」(小1,500円、大1,800円)が特に人気だという。 前橋さんは「古民家カフェは癒やしや懐かしさを感じられる店作りを意識した落ち着いた雰囲気で、50~60代の大人の女性に利用いただいている。手作り雑貨はこうした古民家カフェのお客さまに大変人気で、開店当初想像していた以上に売れている。手作り雑貨を販売するのが初めての作家がほとんどで、開店当初は自信のなさから『売るほどではない』と口にしていた人もいたが、そうした人が作った雑貨が売れて喜んでいる姿を見ることができてうれしい」と話す。 「今後も手作り雑貨の点数を増やしたり、違うジャンルのものを取り入れることも検討したりして、今まで人の目に触れてこなかった素晴らしい手仕事を届けていければ」とも。 営業時間は10時~18時。火曜・水曜定休(祝日は営業)。積雪により毎年12月末ごろ~3月ごろまで休業。
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