[山口県]松岡市議の辞職勧告決議を可決 長門市議会「市内居住実態認められず」
長門市議会は29日、同市での居住実態に疑義が生じている市議、松岡秀樹氏(61)に対する議員辞職勧告決議案を賛成多数で可決した。同決議案の可決は2005年3月の新市合併後初。 決議案を提出した岩藤睦子副議長(65)は、市議会議員政治倫理審査会(政倫審)が地域住民の聞き取りから得た証言や別の市議による独自調査などを総合的に考慮した結果、宇部市の住居が生活の本拠であると推認できると結論付けたことを改めて報告。「長門市に居住実態があるとする主張は到底認められるものではなく、被選挙権を有していないと判断せざるを得ない。自らの意思と責任により市議会議員の職を辞することを強く求める」と述べた。議長と松岡氏を除く16人が採決し、賛成13、反対3で可決した。 松岡氏は報道陣に対して「このような状況になったことは市民や支援者に非常に申し訳なく思っている。政倫審の進め方や結論の出し方に疑義を感じているので改めて説明する機会をつくりたい」とし、議員を辞職せずに任期を全うする考えを示した。また、松岡氏は不信任となっていた総務産業常任委員会の副委員長職を29日付で辞職し、新しい副委員長は有田茂氏(73)に決まった。