大晦日に脱線事故…「今年1件も事故起こらないように」熊本市で仕事始め
熊本朝日放送
去年16件の運行トラブルを起こした熊本市電。大晦日にも脱線事故を起こしていて、6日の熊本市の仕事始め式では、大西一史市長が井芹和哉交通事業管理者ら職員を前に、次のように訓示しました。 大西市長 「大晦日まで市電の脱線というようなことで、事故もまた起こってしまいまして、そういう意味では、本当にいろいろな困難が多かった1年でもありますけれども、市政全般において、市民の皆さんに安心感を与える一年にしたい」 6日朝、熊本市交通局の朝礼では、島田裕士安全統括管理者が、今月1日付で交通局に設置された事故防止のための専門部署「安全対策チーム」の役割について触れ、安全運行を誓いました。 安全統括管理者 「安全をどうするかというのを専門的に培って、安全がまわりのみんな1つになって動けるような形をとっていければと思っております」 「安全対策チーム」は運行管理課に置かれ、島田安全統括管理者をトップとする6人体制で計画を作成して、運転士の育成などに取り組みます。 これまで、運転士の指導を市電の営業所が担当するなどしていましたが、安全対策チームが計画策定から指導まで一体的に担うことで、育成の効果を高め安全に関するノウハウの蓄積などにも取り組みます。 大西市長は、記者会見で次のように話しました。 「安全対策チームには、今までのやり方もすべて点検して、今年とにかく1件も事故やインシデントが起こらないように、最大限使命を果たすように頑張っていきたい」 「信頼回復と安全運行に向けて、全力で取り組んでまいります」