熊本県山都町に新総合体育館「パスレル」完成 交流の架け橋に 災害時の避難所にも活用
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熊本県山都町が町中心部に近い千滝で整備を進めていた総合体育館「パスレル」が完成し、3月31日、現地で落成式があった。災害時は避難所や救援物資の集積所としても活用する。4月1日から供用を始めた。 体育館は鉄筋コンクリート造り(一部鉄骨・木造)2階建て、延べ床面積約4492平方メートル。545人分の観覧席を設けたアリーナ(約1517平方メートル)のほか、武道場兼多目的室、会議室などを備える。天井の骨組みと観覧席の座席には町産ヒノキを使った。事業費は24億5762万円。老朽化で解体される同町下市の町中央体育館の後継施設となる。 落成式には町議や近隣自治体の首長ら80人が出席。楢林力也副町長が「『パスレル』はフランス語で架け橋の意味。新体育館が利用者同士の交流の架け橋となるよう期待する」と、病気療養中の梅田穰町長のメッセージを代読。テープカットで完成を祝った。 町は新体育館周辺に運動公園を整備しており、2025年度に完成する見込み。(枝村美咲)